企画・研究・開発者
インタビュー

企画・研究・開発者インタビュー

「カウブランド無添加」が
生まれるまで

  • 2004年5月12日公開
  • 第3回
    「何が何でもつくるぞ」
  • 安田工場 製造第一課(当時)
    勝田浩明さん(右)樋口一義さん(左)
カウブランド無添加せっけんを製造すると聞いた時、どう思いましたか?
石ケン素地以外は何も加えないと聞いて、正直驚きました。しかも品質や使いごこちは落とさないというのだから、「できるはずがない!」と思いました。ここは製造工場で、石鹸を1個や2個つくるのとは訳が違いますから。
しかし商品開発や研究所の担当者の「待っている人がいるからつくる」というとてもシンプルな言葉が胸に刺さりました。
そのとき「よしっ!何がなんでもつくるぞ!」と気持ちがひとつになりました。
思いがけないトラブルが発生したと聞きましたが・・・。
一日の温度や湿度の変化ひとつをとってみても、研究所と工場では大違いです。研究所では起こらなかったことが、工場では起こっても不思議ではありません。
通常の石鹸には少量の品質安定剤を加えています。それさえも省いてしまった無添加せっけんは非常に外からの影響を受けやすい状態にあり、釜やポンプそして成型時の型打ち機の金属に反応してしまったのです。
何度も製造テストを重ねたにもかかわらず、出来上がったカウブランド無添加せっけんには品質にバラつきがみられました。
どのような方法で解決したのですか?
釜やポンプ、乾燥機、押出機、型打ち機・・・といった製造ラインで無添加せっけんが通るところ、触れるものの材質を見直すという方法をとりました。とは言っても実際にやるのは大変なことです。
工場は無添加せっけんだけをつくっている訳ではありません。それらすべてを取り替えるとなると、手間も時間もかかります。製造再開までに、2年もの月日がかかっていることで、その大変さが理解していただけると思います。
しかしどんなに時間を要しても、「何がなんでもつくるぞ」という気持ちは変わることはありませんでした。
カウブランド無添加せっけんはとても丁寧に育てられているんですね。
その通りです。カウブランド無添加せっけんにとって最も好ましいと考えられる環境のなかで丁寧に丁寧につくり、厳しい検査を毎回受けてから出荷しています。
発売までの苦労があったからこそ、特別な品質検査と管理を行う体制が整い、多くの方に愛されるカウブランド無添加せっけんとして成長できたのだと思っています。